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 #004 いざ東京 〜K-ON! HISTORY'S TALK〜


一日目(6/15) 西からの在来線組

大阪→(環状)→京橋→(片町)→木津→(関西)→
→亀山→(関西)→名古屋→(東海道)→静岡→東静岡



結局私はイベント前日の13時頃に近畿某所から出発地の大阪駅に到着した。新幹線移動ならいざ知らず、在来線での移動なら近畿圏は少なくとも昼前に発ち、その日の晩に東京到着がメジャーなパターンである(と思う)。この時間に大阪駅では遅すぎるように見えるが、実際は東海道線のみを利用する場合なら15時頃に大阪を出ても、その日のうちに東京に着くことは理論上は可能である。諸々の事情と目的によりイベント当日の朝に東京に着きたい私は敢えて出発当日着とはせず、途中滞泊するという行程をとる。

経路を臨機に決められる18きっぷとは違い、予め経路が決められている片道乗車券なので券面通りのルートで移動する。名古屋までは概ね関西本線経由となるが、途中の木津までは京橋から片町線を指定しているため、大阪駅から大和路快速でズルはせずに環状線で一旦京橋へ出て片町線の木津行き快速に乗車する。
 この辺りは頻繁に乗車しているので特筆すべき点はない。ただ一つ気がかりなのは天候であった。時期が本来ならば梅雨の真っただ中なので雨天になることは覚悟していた。しかし数日続けて梅雨らしい雨は降らず、まるで夏を先取りしたかのような晴天が続いていた。ところがこの日に限っては自宅を出る直前に雨が降り出した。何もこんな日に限って降らなくてもいいのに…。わたし、雨は大嫌いなんだよ、片手が傘で塞がるし、傘差しても濡れるしさあ…。

木津で大阪駅からやってくる大和路快速に一駅だけ乗り、加茂で亀山行きの一両ワンマンディーゼルカーに乗り換える。私のようなレジャー客や部活動の遠征の高校生らで比較的混雑していた。
 柘植までは所謂「大回り乗車」で気軽にやって来れる。柘植から先の加太越えではR25の非名阪と並走する。そう言えば二か月ほど前にマイカーで走ったばかりだ。以前、弊運転所でもレポートしたことがあったが、疑似ダート区間も相変わらずであった。

亀山では15分ほどで名古屋行きの快速列車と接続するが、三両編成で転換クロスシートの313系ではあったが、敢えてこれには乗らずにさらに十分ほど後に出る普通列車をチョイスする。30分程度あるため、一度駅を出て物資と燃料の調達を行う。ちなみに私の主な燃料はアルコールであることは案外と知られていない(笑)。

乗り換え客はほとんどが見送った快速に乗ったため、我が次発の普通列車は空気輸送に近い。全国的に見てもわずか二本しか存在しない、貴重なクモハ先頭の211系0番台であった。ボックスシートのあるセミクロス配置であるが、ロングシート車と共通運用らしいので、運が悪いとオールロング車が来ることになる。夕刻のガラガラの車内で、遠慮なく麦ジュースを開ける。最初はおおよそ1ボックスに一人程度の乗車率であったが、さすがに名古屋に近付くと車内も込み始める。尤もその頃には既に麦ジュースを飲みきっていたので問題は無い…はず。

名古屋に着くと、別のホームで何やら見慣れぬ臨時列車の電光表示が目に入った。当該は何だろう…と連絡通路からホームに上がってみると…


「トレイン117」だそうだ

117系だ。JR東海の同系は同年春に定期運用から外れているが、これは臨時用の特別車両だ。そうそう、その中間車だが、


その側面

悪天候のためか扉が閉められているのでよく分からないが、南海の「天空」のように扉に柵を設け、走行中は扉を全開にし風を浴びられるという車両だ(正式名称失念)。
 この車両も近いうちに廃車となるらしいので、これが最初で最後の出会いとなった。

久々の名古屋ということで、ホーム端にある立ち食いのきしめん屋さんできしめんを頂く。これを食べないと名古屋に来たという実感が湧かないのである(笑)。

ここからは目的地の東京までひたすら東海道線を乗り継ぐこととなる。 まずは豊橋行きの特別快速に乗ったのだが、夕方ともあって車内はかなりの混雑。たまらず二つ先の停車駅である刈谷で降り、隣に停車中の普通列車に乗り換える。ガラガラであったのは有難いが数駅先の岡崎止めだったため、終点の岡崎で再度後続の新快速に乗り換える。こちらは長い8両編成であったためか、空席が目立っていた。

さて、終点豊橋にて次にやって来たのは211+313の五両編成オールロングシート。この先の静岡県内は一部の例外を除き原則ロングシート車ばかりとなり、18きっぷユーザの大半はこの辺で音をあげることになる。私としてはロングシートであることはあまり気にしない、むしろトイレ無しのほうが辛いのである。幸い313系が連結されているのでトイレ付であった。浜松側からの折り返し列車だが、車内にはあちこちにゴミが放置されっぱなしで暗澹とした気分にさせられる。ホームにゴミ箱が無いのも一因か? しかしゴミ箱くらいケチらないでくれよ、東海さん…。

浜松で休憩がてらに一度下車してみる。ウナギに次ぐ第二の名物?「浜松餃子」の幟を目にしたが、これには完全にノーマークであった。全国のB級グルメには詳しいはずである私にとって完全に不覚であった(笑)。あと一時間早く着いていれば名物の餃子に舌鼓を打っていたかもしれない。

浜松からの列車も相変わらず211+313系のロングシートであった。遅い時間であるせいか、浜松の数駅先にもなれば車内に乗客は疎ら。
 終点静岡では下車せず、さらに乗り継ぎ一駅先の東静岡にて列車を降りる。そして駅からほど近い某ネットカフェに転がり込んだ。目的地の東京はまだまだ先である。いつの間にか雨は上がっていた。




次回、いよいよ会場入り。私の淡い期待は果たして如何に?

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